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2016年6月現在、東京のそば屋も時代の大きな変革期に直面しております。各店がそれぞれの「こだわり/オリジナル」や「コンセプト/方向性」や「個性/キャラクター」を持ち、外食産業の中で新しい業態を築き始めています。
「そば屋」と言えど全て違う店のスタイルになっています。そこで・・・当店をご利用されるお客様方により理解して貰う為にも、個性を発揮する為にも、「この店はどんな人が蕎麦を作っているのか?」などご紹介する必要があるかな?と考えました。
より当店(3代目)にご興味がある方や、料理研究、課外活動、急な諸事情、今後の方向性、etc…の内容を
お知らせする場とし、仕事の傍らを使って(投稿して)来ました。楽しんで頂けたら幸いです!
*また個人名や固有名詞など他を中傷する行為は極力控えさせて頂きますので、ご理解&ご協力をお願いします。

*2011年6月から現在までの約5年、前回のホームページとセットで続けてきたブログです。継続中2016/6/15
*今後は「オフィシャルな部分」だけ当HPの備え付けブログ↓ の方に移して行きます。
現在2つのブログが存在します。以前のLivedoorブログは私個人のよりプライベート側や本音として、
 新しい当HPのブログ↓はオフィシャルな店の情報を配信と分けます)=今回からWordPressという最近のHP
 作成用ツールの主流になっているものの影響で、新しいブログ↓の情報は新着情報としてSNSに登録 (リンク)されたお客様へ送信されます。

*(ですが・・・私個人的にはあまり好ましく思っていない側なので、新着情報も週に一度アップする程度です。
  もしSNSで当店ブログをご登録(リンク)されたお客様で、のちのち送られてくる新着情報が不要な場合は  お客様個人の方で情報制限の設定や廃止をお願い致します。 が私の予想ではこの新しいブログの方が今後  当面は主流になり、いずれLivedoorのブログをいちど抜くと思われます。が・・・世間でも飽きてきた頃には  元に戻ると思います。

ブログ一覧

訃報 一周忌

先日、おかげさまで令和3年11月21日(日)に南蔵院にて故人・伊藤博(父)の一周忌の法要を無事に執り行う事が出来ました。ありがとうございます。

お寺やその他の影響により臨時休業を頂きました。

なお昨今の感染症予防法により一周忌の供養は家族のみで静かに執り行いました事、深くお詫び申し上げます。きっと父も許してくれる事でしょう。

喪主 伊藤隆志 伊藤桂子

外 親戚一同

訃報(事後通知)

父 伊藤博 儀 天寿を全ういたし去る令和2年12月21日81歳の生涯を閉じました。
本来なら早速お知らせすべきところでございましたが、ご通知が遅れました事を深くお詫び申し上げます。
なお葬儀は12月23日親戚のみにて相済ませました。なお昨今のコロナ感染予防対策により通夜・告別式等への御参列をお控え頂いております。

ここに生前のご厚誼を深謝し謹んでご通知申し上げます。

喪主 伊藤桂子、伊藤隆志

2020年(令和2年)のご挨拶

新年あけましておめでとうございます。皆様にはお元気で新春を迎えられた事とお慶び申し上げます。当店も、皆様のご支援とご協力により、恙なく新年を迎える事が出来ましたことを厚く御礼申し上げます。

昨年は元号が平成から令和となり、安倍政権は発足して7年が経過し、憲政史上最長の任期となりました。「アベノミクス」により企業収益は拡大し、雇用情勢も改善され、物価もマイナスから脱却したと言われています。しかし、日銀が唱えた「異次元金融緩和」は金融機関や大企業には影響を与えたものの、大きな金融政策の方向転換には至らなかったものと思われます。

また、昨年10月から執行された消費税増税時には、軽減税率の導入やポイント還元が導入されました。経済産業省によりますと、ポイント還元による予算が400億円不足するため、あらたに追加の財政措置が検討されるとの事です。

あたかも消費の拡大やデフレからの脱却が果たされたかのようですが、その恩恵を受けたのはコンビニ等の小売業、キャッシュレス決済の事業者やクレジットカード会社であり、我々一般的な飲食店は蚊帳の外で、全般的には未だにデフレからの脱却は図られていないのが実態ではないでしょうか。次なる成長戦略へと放たれた「新たな三本の矢」に期待するところであります。

さて、そば屋業界は外食産業の中では比較的、底堅い市場と言われ、ひと昔前までは親世代から“そば屋は景気に左右されない”と言われてきました。しかし、その頃と比べてみると現在の状況はどうでしょうか?

酒販店がコンビニに変わり、そのコンビニが百円コーヒーを販売し始めたかと思うと、今度はコンビニスイーツなるものを店頭に並べ、街の喫茶店やケーキ屋の売り上げに影響が出始めて来ています。そして、コンビニの隣にあった飲食店は、全国にチェーン展開する外食産業に代替わりしています。

競争が激化する外食産業の中にあって、そば屋業界も原材料の高騰や人件費の増加、後継者不足の問題等で店舗の廃業も出始め歯止めが掛からない現状です。

余程の資産家や突起した実力が無い限り、生き残れないのが実情です。その中で失われ始めたのは「伝統」な気がしています。

私は過去、両親と喧嘩して20代後半まで日本のスカイダイビング界にいました。30代になってから家業のそば屋に戻り、一から修行の日々に明け暮れました。なので、そば屋としては「遅咲き」です。先日地元のそば組合の新年祝賀会に副組合長として参加してみると、組合仲間のひとりが“両親に騙された”と酔っぱらっていました。私にしたら“そんなにそば屋が良い時代が本当にあったのか?”と信じられない気持ちです。彼の店は駅前で利用客も昔は多くさぞかしご両親の時代は儲かったのでしょうね。当店は違います。私は本腰を入れる為に自店にあった全てを見定め、徐々に入れ替えを行いました。それは一言でいうと「伝統的な手造りと機械化の融合」です。この道のりは決して楽ではなく、収入も前職の半分以下に減り、正直なところ地元の酒場で1年近く飲んだくれた時期もありました。但し日本経済もデフレに突入して行ったので違和感は感じません。そしてある方に「あなたはココにいるべき人じゃない」と夜の街から突き放されました。

それらの時期を救ったのは「過去の経験や誇り」+「地元の狭い枠から出る度胸」+「正しく指導して下さった海外の知り合い達」です。新年会で愚痴った彼とはその辺りが違います。私は自分の意志でそば屋業界に、また地元に戻ってきました。次は「伝統的な手造りと機械化の融合」のその先を目指しております。たぶん見つけました!

各店や各人員が、それぞれのロケーションにあった取り組みと活性化に向けてより一層の努力が必要とされています。

今年はいよいよ東京オリンピック・パラリンピックが開催されます。また11月にはアメリカ合衆国の大統領選、中国ファーウェイによる高速通信網5Gの攻防問題もあり、いずれ日本経済も影響も受けます。より一層の努力とは、これらに負けないくらいという意味(日本人の底力)になります。

併せて政府は「2020年訪日外国人旅行者4000万人」に向けたグローバルキャンペーンを進めております。

海外から多く観光客が日本に押し寄せてまいります。最近では下町の旅館に泊まり銭湯に入りに行くという外国人が増えているそうです。「そば」は、日本が誇る伝統的なファストフード。全国チェーンのお店では体験できない日本古来の伝統食を、各お店ならではの心温まるサービスで外国からの観光客に愉しんでいただこうではありませんか。

話を戻しまして、、、令和になってからの新しい年明けに向かって頑張りましょう。

本年の皆様のご健勝とご多幸をご祈念申し上げご挨拶といたします。        霄蕎庵 三代目 伊藤隆志

2019年(平成31年)のご挨拶

新年明けましておめでとうございます。皆様にはお元気で新春を迎えられた事とお祝い申し上げます。

当店も皆様のご支援とご協力により、無事に新年を迎えられた事、有難く御礼申し上げます。
とは言え、今年は1/14の成人の日含む3連休を終えたところ。私も新年は1/5(土)から営業を開始しており、早々に「そば屋の中華そば」を2年ぶりに仕込み、再開しております。(中華製麺自体は夏以来なので半年ぶりです) 以前と違うところは、、、家族の協力無しで*私1人だけで全て手造りをした。というところです。

2019年の冬メニューとして⒈「新しい鍋料理」を考案するよりも、2年ぶりにお客様方から要望が多かった⒉「そば屋の中華そば」を復活させる選択を選んだという事に成り、昨年末から予告をし、新年早々に実行しております。なので覚悟を固めたので気が抜けません。

この2つは、同じだけの労力が必要です。

下準備さえ出来ていれば⒈料理というものはそれ程苦ではありませんが、⒉「ゼロからメニューを考案」し+材料を探し+試作を繰り返し+従業員の理解を得て+宣伝やメニューでお知らせ(作成)を行い+実際の調理をする(メニューを生み出す)ことは、非常に大変で積み重ねたプロの経験が必要です。まさに職人技。

この2つは、料理の業界内でも師弟関係くらいの差があります。各自店単位では、1世代分くらいの差があります。2019年1月現在では、、、この後者*「ゼロからメニューを生み出せる」職人技が店にないと経営は難しいようです。

*永い経験の中で、あらゆるジャンルの料理を調理し、本当の意味で「料理人としての基礎」を身体に染み込ませた強者達という意味です。きっと修業時代の苦楽を共にした仲間も多い筈です。

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さて、安倍政権が発足して6年が経過し、企業収益は向上し、雇用情勢も大きく改善されたと言われておりますが、消費者物価は上がらず、むしろ小売業界、スーパーなどでは値下げ競争が激化し、デフレからの脱却は果たされていないのが実態ではないでしょうか。

デフレ脱却を確かなものにするには、個人所得の拡大の為の、企業の内部留保を削減して従業員への積極的な賃上げが求められます。

本年10月の消費税増税の実施が決定されております。

政府はその影響を和らげる為の軽減税率(案)が発表されておりますが、問題点もあるようです。

特に、電子マネー等クレジットカードによるキャッシュレス決済を使った場合は支払い額の5%をポイントで還元するという案です。小規模の店舗の場合、現在、殆どの店ではカードによる決済は行なっておりません。

お客さんから、5%還元されるカードでの支払いの要望に対応するには、端末機器の設置や決済手数料など、新しい費用負担が発生しますが、コスト増を抱えながらも、消費者には同じ値段で提供しなければなりません。

国民から消費税を預り、国庫へ納付する義務を担っている我々にも目を向けた法案になるよう、強く要望します。

又、そば粉を始めとする原材料の値上げや人件費の増加など、経営には大きな影響が生じています。これをメニュー価格に反映することが難しい状況です。しかし、原価が上昇した時にはその分、価格には転嫁する事は経営者として適切な行為ではないでしょうか。

最近このような事が言われています。『価格は商品価値の全てではなく、ひとつに過ぎない』

これは、コンビニなどでの加工食品のレベルが上がり、品質の要求水準が高まっています。

お店では家庭では味わえない料理の質、店内の雰囲気や清潔さ、客席の配置、店主の人柄や従業員の対応等、価格はお客さんに提供するサービスなどの価値のひとつの要素となって来たと言えるかと思われます。

『いいものを安く』ではなく『いいものをそれなりの価格で』と考えては如何でしょうか。

麺類市場は外食産業の中では比較、底堅い市場と言われていますが、後継者不足による店舗の廃業は我々の組合も同様、組合員の減少は歯止めがかからない状況が続いており、組合運営は将来的にも厳しくなっております。

景気の好転は短期間では望めません。

各店それぞれ が、国の施策に頼るのではなく、自分で出来る地味なお店の活性化に取り組んで行く時代だと思います。

本年の皆様のご健勝とご多幸を祈念申し上げご挨拶と致します。

平成31年1月17日(木) 大安

そば霄蕎庵 三代目  伊藤隆志

東京都麺業連合共同組合 元青年部副部長兼会計監査役 練馬蕎麦商組合員

 

合鴨ロースト(一品料理)

一段と寒く成りましたね?

本日より、(冬〜初春)限定の一品料理「和風 合鴨ロースト」を仕込みましたので、スタートします。

そば屋の肉料理と言えば…鴨(合鴨)です。そこで《日本料理出身のそば屋料理仲間》と共同で、昨年より奥深い鴨料理を色々と極めちゃう事にしていました。*よって《構想は半年掛り》ということに成ります。

鴨料理はキチンと行うとやや難しい部類の調理です。製法も材料も産地も値段も色々とあり、その中から選び抜いた(色々と試した結果の)力作ですので…プロ仕込みの「和風」仕立てに成ります。

*一応、本日より来年3月末迄にします。

以降は通常の「合鴨と葱のつまみ」に戻ります。こちらは夏メニューとなります。

*また昨年は冬のみの限定品で、かなり《好評》でした。ので、今回は来春迄です。

*昨日(11/16)はボジョレーヌーヴォーの解禁日。当店にはスティル・ワインは御座いません。ですが、これも本日から合鴨ローストを始める良いキッカケに成りました。

当店では「グレイスフル 優雅」というシェリー酒(酒精強化酒)を店に置き、オススメしております。かなり優秀なワイン?カテゴリーです。

また、この合鴨ローストに合う日本酒として

① 楯野川 本流辛口

② 浅間山 出羽燦々

③ 東洋美人 出羽燦々

をご用意して有ります。合鴨ローストと*味のマリアージュをします(*そう設計した)ので是非ご賞味下さいませ。